光永 悠彦 様 (名古屋大学 大学院教育発達科学研究科) の解説による。
項目の困難度が調査実施年度によって異なる場合、平均スコアを直接比較できない。
素点を偏差値に換算したとしても、学校ごとの学力分布が異なる場合、直接比較できない。
《項目反応理論》
項目反応モデルに基づき、受験者の能力の分布によらない 項目特性を推定する。
スコアの表示方法と解釈可能性
・受験者集団の能力分布に依存しないスコア(潜在特性値 𝜃)。
・出題した項目の難しさや、識別力などを「項目特性」(項目母数)として定義しておき、これらを根拠にして潜在特性値（学力）を推定する。
・異なるテスト版をまたいで共通の意味をもつスコアを算出できる。
ただし等化が必要。
因子分析との関係
潜在特性値 𝜃は、「正答・非正答」のデータから抽出される1因子の因子得点。
正答確率 0.5 に対応するθの値が困難度 bを表す。（困難度 = 正答確率50%となる潜在特性値）
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